【開催レポート】伝統文化”相馬野馬追”スペシャルツアー

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伝統文化”相馬野馬追”と福島食材を楽しむスペシャルツアー ツアーレポート

ツアー概要

時代をさかのぼること約1000年。

鎌倉時代、相馬氏の遠祖・平将門が野生の馬を敵に見立て、軍事演習として始めたとされる伝統行事”相馬野馬追”。この祭りは国の重要無形民俗文化財に登録されており、神前に捧げられる神事としての深い意味を持ち、地元の人々の誇りと信仰が息づいています。甲冑をまとった騎馬武者たちが荒野を駆け抜け、神旗を奪い合う姿には、土地の守り神への奉納、そして命の営みへの感謝が込められています。

本ツアーは、福島の地域商社・浪江マーケティング合同会社との共同企画として実施しました。神事としての相馬野馬追の厳かさに触れると同時に、福島県浜通り地域が誇る食文化を五感で味わう2日間をご案内しました。

開催日時:2025年5月24日(土)〜25日(日)
HP:https://nomaoi.hamadori-gastronomy-tour.com/ 
企画:浪江マーケティング合同会社、ツアー実施:株式会社LAMBDA・JAPAN


1日目:福島の地域文化に触れる

12:00 仙台駅集合

仙台駅で集合。バスに乗り込み、車中で相馬野馬追についての歴史、見どころ、そしてこの2日間の行程について説明しました。

14:00 宵乗り競馬見学

まず最初に到着したのは本祭会場でもある「雲雀ヶ原祭場地」。青空の下、若手の騎馬武者が砂煙を巻き上げながら駆け抜ける「宵乗り競馬」を見学しました。目の前を猛スピードで蹄の音とともに走る姿に早くも胸が高鳴ります。

15:00 サムライガーリック収穫体験

続いて、相馬野馬追の出陣家でもある「吉田家」へ。吉田さやかさんは、「サムライガーリック」というブランドにんにくを栽培しています。相馬には、「勝つ男」に通じる験担ぎとして「カツオ」の刺身と、すりおろしニンニク醤油で食べるという食文化がありました。吉田さんご家族の相馬野馬追への想いを聞きながら、その土地に根付くにんにくをみんなで収穫。ただの農業体験ではなく、相馬文化に触れる貴重なひとときでした。

18:00 フレンチディナー@HAGI

夜はいわき市まで移動し、福島の自然の恵みを味わう贅沢なディナーを堪能します。フレンチレストラン「HAGI」は、薪の香りに包まれた料理が次々と登場し、参加者の皆さんからも味わうたびに驚きと感動の声が広がりました。旅に欠かせないのは”食”です。食を通してさらに深く相馬文化とつながることができたようです。


2日目:相馬野馬追の迫力を五感で体感

09:00 ホテル出発

雨予報が続いていた当日の朝。参加者の願いも届いて、雨が病み始めるという奇跡。参加者たちはバスに乗り込み、いよいよ相馬野馬追の本会場へ。

11:00 相馬野馬追本会場着・甲冑競馬

本会場に到着すると、目の前にはタイムスリップしたように歴史の中へ。馬にまたがる武者たちの眼差しは真剣そのもので、観る者の心を一瞬で戦国の世へと連れて行きます。

砂を蹴り、旗をはためかせ、疾走する武者たち。甲冑の重さをものともせず、スピードと誇りを競い合う姿に、会場からは大きな歓声とどよめきが響きます。目の前を駆け抜ける音と風、これぞ野馬追の真骨頂。

また、今回はツアー実施中に、特別ランチとして、相馬野馬追の食材を使ったお弁当を手配いたしました。

13:00 神旗争奪戦

空高く舞い上がる神旗。瞬間、馬たちが一斉に地を蹴り、騎馬武者がその行方を追います。特別席からは、飲み物片手に声援を送りつつ、自分が出会った騎馬の行方に一喜一憂する参加者の姿も。ひとりひとりが役を背負い、伝統を守り続けている、その気迫が伝わってきます。

17:00 仙台駅解散

相馬野馬追の熱気を胸に帰路へ。仙台駅では「来年は家族で来たい」「また福島に来たい」という参加者からのお声もあり、今回のツアーもとても満足いただけたように思います。

このツアーは、福島県浜通り地域の食文化と歴史を、実際に“体験”し、“味わう”ことで、価格競争では生み出せない高付加価値な体験が提供できました。それは武者たちの視線の奥にある覚悟、地域に息づく食と暮らし。地域の魅力がただの観光資源ではなく、付加価値ある“誇り”として再発見される時間をつくることができました。

私たちLAMBDA・JAPANは、地域の事業者様と連携し、これからも日本の伝統文化を焦点を当てるツアーを実施していきます。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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